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- Frequent Asked Questions- 《アロマテラピー/ヘビーユーザー編》 ピュアオイルを提供するようになって、アロマセラピー経験者からかなり専門的な質問も戴くようになりました。そこで、《ヘビーユーザー・バージョン》を別途新設することにしました。 *****【経験者からの質問】************* Q1.エッセンシャルオイル(精油)の瓶ラベルに、よくラテン語の学名が記載されていますが、あれは何か意味があるのでしょうか? ユーザーとして学名について知っておくべきことはどんなことでしょう? Q2.ラベンダー、カモミールやローズなど、同じ名前でも違う種類のエッセンシャルオイル(精油)があるようです。その違いについて教えてください。 Q3.エッセンシャルオイル(精油)はどのように抽出されるのですか? また、抽出法によって、エッセンシャルオイル(精油)の成分や質は異なるのでしょうか? Q4.ケモタイプとは何ですか? Q5.ホーリーフオイルとは、新種のエッセンシャルオイル(精油)なのですか? Q6.エッセンシャルオイル(精油)の品質の見分け方を教えてください。 Q7. E-Conception では酸化防止剤に何を使っていますか? Q8.エッセンシャルオイル(精油)の原料は有機栽培された植物でなければ危険だという話を聴きましたが、本当ですか? Q9. E-Conception で扱っているホホバオイルは、日本のホホバオイルとは違うとのことですが、具体的にどのように違うのでしょうか? Q10. E-Conception ではエッセンシャルオイル(精油)の成分分析表は提供してもらえないのでしょうか? Q11. キャリアオイルは夏場でも冷蔵保存はしなくていいのでしょうか? 開封してから何ヶ月もつかが分からず、劣化したものをうっかり使用していないか気になります。 Q12.E-Conceptionのセントジョーンズワートオイルは、なぜ赤くないのですか?
A: ラベルに記載されたラテン語の学名は、植物学者の間で世界共通名称を保つために便宜的につけられているもので、各品種ごとに異なる学名を持っています。一見難しげですが、ほとんどローマ字読みでOKですし、英語など欧州系の言語に似ていて意味がなんとなく分かります。 ユーザーとしてアロマセラピーを楽しむのに、イチイチ学名まで覚えなきゃならないってことはありませんが、知っておくと何かと便利ではあります。 どういう時に役立つか?というと、「ラベンダー」や「カモミール」など、複数の品種から抽出されるオイルを見分ける時です。品種が違えば組成も効能も異なります。だから、同じラベンダーでも目的用途によって自分にピッタリの製品を入手したいところ。ところが、同じ通称の商品名でも、メーカーによって異なる品種から抽出していることがあります。これを見分けるために使うのが、あのラテン語の学名なのです。 この学名を確認することで、とりあえず目的とする品種から抽出されているかどうかは分かります。 たとえば、ラバンジン(学名:Lavendula x burnatii)を「ラベンダー」という商品名で販売しているケースがよく見られるそうです。が、ラベンダーのもっとも一般的な品種であるラベンダートゥルーの学名は Lavendula angustifolia (あるいは officinalis)です。この2種類のエッセンシャルオイル(精油)は香りは似ていても成分はかなり違いますから、ラバンジンをラベンダーと勘違いして使用することには、大げさにいえば危険すら伴うといえます。 このように、一般名称を商品名にして、実のところそれに類似した香り(でも組成・効能は全然違う)のオイルを入れているメーカーもあるようですので、欲しい品種がハッキリしている際には、お店の人に学名を確認してから購入するようにした方がよい、ということです。 なお、ラテン語名は覚えにくいかもしれませんが、その植物の特徴が絶妙に表現されているアートでもあります。その意味を知ると植物が身近に感じられ、楽しく覚えられますよ。
A: その違いは次のような要因によります。 植物学的に品種が異なる場合 同じカモミールでも、カモミールジャーマンという種類と、カモミールローマンという種類ではエッセンシャルオイル(精油)の組成も効能も異なります。この違いを明らかにするために、メーカーごとに商品名を変えたり、ラテン語の学名を付記したりしています。 ケモタイプが異なる場合 同じ品種でも生育環境によって異なる組成・効能を発揮するエッセンシャルオイル(精油)があります。これをケモタイプと言い、CT(Chemo Type)1、CT2といった具合に識別されています。(ケモタイプについてはQ24を参照ください。) 抽出方法が異なる場合 エッセンシャルオイル(精油)の抽出方法によって、エッセンシャルオイル(精油)の組成や効能に違いが見られることがあります。特にCO2(二酸化炭素)抽出法では、技術的にエッセンシャルオイル(精油)のうち任意の一部分のみを抽出することが可能なので、このようにして抽出された「エクストラ」は一般的な蒸留法によって抽出されたオイルとは違う特性を顕します。よくラベルに印刷された名称の中で見掛ける「CO2」とは、この抽出法をつかったエッセンシャルオイル(精油)であることを意味しています。 栽培方法が異なる場合 有機栽培(Organic)かどうか、野生の植物(Wild)かどうか等、栽培方法によっても品質が異なります。有機栽培として保証されたエッセンシャルオイル(精油)が評価されつつありますが、認定を受けるためには第三機関からの査定があるため、その費用を削減するために「実際は有機栽培してるんだけど、認定をとっていない」ケースもあります。E-Conception では、有機栽培ではないエッセンシャルオイル(精油)でも、有害な成分が含まれないことは成分分析によって確認されています。 原産国が異なる場合 同じ品種、同じ抽出法、同じ栽培方法でも原産国によって品質は若干変わってきます。地理・土壌・気象条件などが異なるためでしょう。一般的には先進国の原料は信頼されているようですが、発展途上国でなければ採取できないエッセンシャルオイル(精油)もたくさんありますし、しっかりした専門業者が品質のよいエッセンシャルオイル(精油)を製造している例は多くあります。原産国の印象だけで判断することはできないでしょう。 精油の専門的な情報について詳しく知りたい方は、国際ナチュラルセラピー協会(INTA)の各種資格講座をご検討ください。
A: エッセンシャルオイル(精油)の抽出方法はいくつかあります。伝統的に使われてきた蒸留法がもっとも一般的ですが、最近ではCO2をはじめ、溶剤抽出、最近では「Phytol」といった現代科学を駆使した抽出方法も研究開発されています。 一般的にいって、蒸留法や低温圧縮法(柑橘系オイルに利用される)はコストが安く、CO2抽出法は高め。CO2はお値段が張る分、蒸留法では抽出できない重い分子成分までカバーでき、ユニークな成分構成、用途であることが多いそうです。 次に各抽出法の解説を簡単に述べます。 ・蒸留法 もっとも一般的で古くから広く用いられている抽出法。伝統的な抽出は小ロットで行うのがよいとされており、オートメーションで抽出されたものより品質のよいオイルが採れるそうです。 原理は意外と簡単で、原料の葉や植物などを入れた釜(陶器かエナメルがよい)を熱し、出てきた蒸気をすべて集め、冷却します。すると、上部に油分が、下部に水分が溜まります。この上部のオイル部分を摘出したものがエッセンシャルオイル(精油)となり、水分はアロマウォーター(芳香蒸留水)として利用できるというわけです。機材さえ揃えれば、自宅でも出来る抽出法です。 ・CO2(二酸化炭素)抽出法 二酸化炭素と結合させて、エッセンシャルオイル(精油)部分だけをキレイに取り出す方法です。コストはやや高くなりますが、最後の1滴まで抽出できると同時に、エキストラやセレクト(揮発性の高い部分だけをより選ったもの)のように成分を限定して抽出できること、また加熱温度が低いので熱によって変質しやすい成分も保持・抽出できることから、注目されています。経験的にいって、蒸留法よりもより繊細な香りがすることが多いです。 ・冷圧搾法(Cold Compressed) レモンやオレンジなど、柑橘系果物の皮から抽出する際に一般に用いられる方法です。抽出方法は読んで字の如し、熱を加えずに圧力をかけて、果皮に含まれるエッセンシャルオイル(精油)成分を搾り取ります。 ・アブソリュート(Absolute) ローズ、ジャスミン等で見られる抽出法(ジャスミンはこれしかない)。植物から炭化水素を媒体にしてエキスを抽出したコンクリート(固形ワックス状)を、アルコール等を溶媒にして香り成分を抽出したものをアブソリュートと呼びます。蒸留法よりも揮発性の低い成分まで幅広く抽出できます。香りは強いが、粘性が高く肌への浸透はよくないので、一般にマッサージには適さないとも言われます。また、溶剤の残留を心配して肌には使うべきないという保守的な説もありますが、品質のよいものならばその心配はいらない、という専門家もいます。 ・樹脂(Resinoids) ミルラ(没薬)、フランキンセンス等、樹脂系オイルで見られる抽出法。木の樹皮を傷つけ、そこからにじみ出た樹脂を集めて蒸留抽出したもので、粘性が高く固まりやすいのが特徴。 ・"Phytol" 抽出法 イギリスの Peter Wilde博士が開発した、過フッ化炭化水素によるエッセンシャルオイル(精油)抽出法。低い沸点を利用することによって、繊細な「イングリッシュ・ローズオイル」を抽出することに成功したそうです。ローズオイルに次いで、他のエッセンシャルオイル(精油)もこの方法で抽出されるようになっています。
A: 同じ品種にも関わらず、異なる化学組成をもった植物に育成することがあります。生育場所の地理・気候条件の影響だけではないようで、それ以外の具体的要因については明らかにされていません。この「化学的同質異化現象(Chemical Polymorphism)」を起こす植物として、タイム、ローズマリーが典型的。それぞれの同一異化した植物の種類を指して、ケモタイプと呼んでいるわけです。 なお、イギリス系のアロマセラピスト(いわゆる「ホリスティック」の立場をとる人々)の間では、ケモタイプはさほど重視されない傾向があるのに対し、フランス系のアロマセラピスト(医療の一環としてアロマセラピーを捉える人々)はケモタイプまでしっかりこだわる傾向があります。 ローズマリー精油には3種類のケモタイプが、タイム精油には6種類ものケモタイプがあるといわれます。それぞれのケモタイプの瓶ラベルには通常、CTⅠ、CTⅡといった具合に記号が表示してあります。この記号の定義は国によってもメーカーによっても若干異なるようです。 日本では、本来の「ケモタイプ」の定義を敷衍して、「ケモタイプにもこだわった精油ブランドですよ」という異なる意味で、「ケモタイプ精油」という”セールス・ポイント”が聞かれるようになりました。(そういう意味ではE-Conceptionも"Chemo type"にこだわった精油ブランドです。)さらに、「ケモタイプ」という言葉が某メーカーさんによって商標登録されたために、日本国内の他精油メーカーさんは本来の意味での「ケモタイプ」という表現ができなくなっているようです。 精油の専門的な情報についてより詳しく知りたい方は、国際ナチュラルセラピー協会(INTA)の各種資格講座をご検討ください。
A: ホーリーフオイルとは、近年、ローズウッドオイルの代用品として注目されるようになった新種のエッセンシャルオイル(精油)です。 ローズウッドオイルは年々値上げの傾向にありますが、それには理由があります。ローズウッドオイルは主にブラジルで生育する木(紫壇)から抽出したオイルですが、この木、乱伐によってほとんど絶滅寸前の危機に晒されているそうです。自然保護協定かなにかで(詳しくはわからないが)ブラジル政府は「樹齢40年を越えるローズウッドに限り、伐採してもいいが、代りに植樹を義務付けている」そうです。が、今現在、樹齢40年を越えるローズウッドというものは存在しないとか。 ところが今もってローズウッドオイルという名でエッセンシャルオイル(精油)が出回っているのはどういうことか?といえば、ひとつの可能性は代用品を使っていることですが、もう1つの可能性は、悪質な業者がこっそり40才に満たないローズウッドを伐採して、密売しているということ。 だもんで、自然環境保護に敏感なアロマセラピストたちは「もうローズウッドは買わない!」と決め、この代りに組成の似ているホーリーフオイルを使用するようになったそうです。 シドニーで受講した講習会でも「ローズウッドオイルは買わないよーに」と言われたし、「ローズウッドオイルは扱わない!」と宣言しているサプライヤーもあります。 ちなみにホーリーフオイルって中国に生育する木から抽出するオイルなのですが、お手頃価格なのですね。品のよいウッディーな香り。但し、ホーリーフオイルには2種類あって1種類は幹から抽出されたものでカンファーが強くスキンケアには向かず、ローズウッドオイルの代用とは言えないので要注意。 E-Conception で扱っているホーリーフオイルは葉から抽出されたもので、リナロール成分比率が非常に高くローズウッドの代用品として問題ありません(勿論香りは多少異なりますが、効能としてはローズウッドと類似の結果を期待できるでしょう)。 ※2019年現在、ホーリーフオイルの取り扱いは終了しております。 ブラジルでは今もローズウッド乱伐にカタはついていないものの、そもそも1%程度(ほとんどが香水市場で消費される)。ここで頑張って環境運動をしたところで全体への影響は小さすぎるし、消費者はローズウッドオイルを望んでいるのだから、ということで現実路線に切り替えるサプライヤーもまた出てきています。 E-Conception では、伐採した木の2倍以上を植林している環境保護意識の高いサプライヤーからのみ、ローズウッド精油を仕入れています。が、現在ロットを最後にブラジル産のローズウッド精油は入荷できなくなります。
A: この質問に対する正解というものがあるのかどうか分かりません。たぶん、エッセンシャルオイル(精油)の品質を客観的に正確に判断できる人はこの世に一握りしかいないでしょう。成分分析も参考にはなりますが、最終的に品質のトータル判断を下す手段は官能しかないからです。生まれついての才能がある人が長いこと香りの世界でトレーニングを積んだ結果「鼻」と呼ばれるようになる。それ意外の我々一般人は、官能で判断がつけられないので、疑心暗鬼のままブランド名、価格、表示、分析表といった客観情報に頼ろうとしては翻弄されがち、というのが現状だと思います。 私の個人的な意見ですが、「絶対的に品質のよいオイル」を選ぶことよりも、「あなたに合うオイル」を探すことのほうが大事なのではないか?と思います。香りの好みには個人差がありますし、またエッセンシャルオイル(精油)との相性もあります。「あなたが使って心地よいオイル」が「あなたにとって品質がよいオイル」だと考えていいのではないでしょうか。 他人に処方するプロの方は別かもしれませんが、1ユーザーとしてアロマテラピーを楽しむなら、自分が使って心地よいかどうか、トラブルがなく使え、効能があるかどうか、で判断すればよいと思います。 エッセンシャルオイル(精油)を選ぶとき、「香り」と「パワー」に注目してみてください。 「香り」については、個人的好みもありますが、あなたにとって心地よい香りかどうか。初めて出会うピュアのエッセンシャルオイル(精油)は、馴染みのないキツい香りに感じられるかもしれません。が、エッセンシャルオイル(精油)との付き合いが深まるごとに、人工的な混ぜものをした香りには敏感に反応するようになります。今まで何気なく使っていた市販のシャンプーや化粧品などの人工香料が鼻についてきたり。きっとその頃には、ピュアオイルかどうか、あるいは自分に合うオイルかどうかの区別くらいは、官能でかぎ分けられるようになっていると思います。 「パワー」というのは、「自然の生命体から発する生命力、エネルギー、オーラ」のようなもの。現在主流の実験科学的な手法では測定不可能でしょう(濃度や成分とは関係あるかもしれないが)。主観的で曖昧な表現しかできませんが、エッセンシャルオイル(精油)のパワー(エネルギー)はブランドやエッセンシャルオイル(精油)によっても違いがありますし、また扱う人によっても変動します。香りをかいだときに、ふわっと入ってくるもの、元気づけてくれそうな力、そんなものを感じられたら、それがあなたに合うエッセンシャルオイル(精油)なのだと思います。 化学的な測定法もありますが(ガスクロマトグラフィー、マススペクトグラムによる成分分析など)、分析データを読みこなすには相当の知識と経験が必要です。また、分析表だけでは判断のつかない品質基準もありますから、化学的な測定法だけで品質を判断しきれるものではありません。 その他、客観的な品質判断材料としては、そのエッセンシャルオイル(精油)が抽出された植物の品種(ラテン語学名)や、その植物が栽培された国が明らかにされていること、そして販売者(お店のスタッフ等)が十分な知識を持ってアドバイスしているかどうか、といった点が目安になるでしょう。 エッセンシャルオイル(精油)には「これさえあれば絶対信頼できる」という客観的かつ決定的な品質の判断材料はありません。気になる方は購入する前に信頼できるプロや経験者に相談するとよいでしょう。でも、基本的には「使うのはあなた」なのですから、あなたの自身の五感をフル活用して、あなたに合うオイルを探していってください。
A: 酸化防止剤として「小麦胚芽油(ウィートジャームオイル)」が挙げられていることがありますが、 E-Conception では一切使っていません。かわりに天然の酸化防止剤(ROE)という商品を活用し、販売もしています。 通常、酸化防止用オイルといえば、小麦胚芽油が一般的ですが、小麦胚芽油にはあまり信頼を置けないのです。 以下は卸(プロ仕様品を扱うメーカー)の見解です。
(※個人的体験から言っても、同時に購入したキャリアオイルのうち、一番最初に酸化したのが小麦胚芽オイルでした。) その点、天然酸化防止剤は、0.05%、つまり100mlのオイルに2滴(=1Lつき0.5ml)で十分効果を発揮します。但し、既に酸化が始まっているオイルに加えても酸化は止められません。 E-Conception では(酸化しにくいホホバオイルとマカダミアオイルを除いて)全キャリアオイルに利用しているので、皆さんが購入された時にこの酸化防止剤を加える必要はありません。が、キャリアオイルはエッセンシャルオイル(精油)等とブレンドした時点でまた酸化しやすくなるため、個人でエッセンシャルオイル(精油)とまとめてブレンドする時や、手作りクリームを作る際に加えておくとよいでしょう(「実験記録」で紹介しているフェイスクリームの場合、ROEとGSEを加えると冷蔵保存で2年もつそうです)。 この酸化防止剤は、ローズマリーの1種、Rosmarinus officinalis から抽出され、特にCO2エキストラから多く採れるそうです。エッセンシャルオイル(精油)に含まれる成分のひとつとお考えいただければいいでしょう。もともとローズマリーのエッセンシャルオイル(精油)に含まれる成分の一部なのですが、それに酸化防止効果があることが発見され、その一部だけを抽出することを考え出したそうです。含有率は非常に低いそうです。触感としては粘度のかなり高いオイルで、小麦胚芽油ほど強くはないけど、独特の香りがあります。 なお、ローズマリーにはカンファーなど禁忌のある成分も含まれますが、天然酸化防止剤(ROE)にはそのような心配はありません。 ついでながら、水分の腐敗を防ぐ、天然保存剤(GSE)もあります。これはグレープフルーツの種から抽出された物質で、手作りの化粧水やクリームなど水分ベースの化粧品を長期保存するのに適したものです(光感作の心配はありません)。 いずれも長期的に常温保存できます。自然の力は偉大ですね。
A: 有機栽培された植物(オーガニック)は、農薬や人工肥料が使われていないため、安心して使うことができます。デメリットは生産・収穫量が少なく、価格が高いことです。 「有機栽培」の認定基準があり、その認定書を取得するのに費用と時間がかかるため、有機栽培はしているけれどそうは言えないという生産者もかなりいます。ユーザーとすれば、有機栽培認定にコストかけたためにエッセンシャルオイル(精油)の価格があがるよりも、品質のよいエッセンシャルオイル(精油)をより安い価格で提供してくれた方がありがたいですよね。もっともその業者が信頼できるかどうかの判断が難しいから、認定が必要になるわけですが。 E-Conception エッセンシャルオイルの各商品ページ下部にある「保証:セレクト」とは、「有機栽培と明記されてはいないが、エッセンシャルオイル(精油)を抽出する前提で注意深く育てられた植物素材」を意味しています。ただ、経験的にも「野生・有機栽培」が常に「高品質」であるとは限らないようです。(例:同じ年に収穫されたカモミールジャーマン精油で比較して、有機栽ものはセレクトの精油よりもカマズレン含有量が極端に低かったケース等) 最近では価格的にもリーズナブルで品質もよい「オーガニック(有機栽培)」ものも入手できるようになりました。E-Conceptionではブランド・ポリシーに合致する価格・品質かどうかを厳しく検討したうえで、有機栽培の精油を取り入れています。
A: 日本で販売されているホホバオイルは海外から輸入された精製品が多いと聞きます。 E-Conception で扱っているホホバオイルはオーストラリア産(現在は、より香りの少ないイスラエル産に切り替えています)。無色透明で幾分粘性のある日本のホホバオイルと比較すると、黄色くてサラサラしているのが特徴。では、具体的になにが違うのでしょうか? 1)収穫方法の違い 他の会社が提供しているホホバオイルの多くは、ホホバの実が完熟する前(緑色の状態)に収穫し、それを貯蔵して油を精製する。これに対し、 E-Conception のホホバオイルはホホバの木に実がついたまま自然に完熟するまで待ち、茶色になったところで収穫。つまり、手間と時間をかけて、自然に熟成されたオイルである。 2)工程の違い 自然の状態で完熟した実から油を収穫しているので、酸の含有量が少ない。酸が少ないと劣化しやすいため、「加熱消毒による殺菌」という工程を加えている。(ホホバオイルはワックスなので、加熱しても成分が変質したり損なわれたりすることはまったくありません。) 大量生産されたホホバオイルは、残留物質による皮膚刺激の可能性があるそうですが、こうして丁寧に抽出されたホホバオイルなら安心といえるでしょう。実際、日本で買ったホホバオイルでトラブルを起こした方々にも「E-Conception のホホバオイルなら大丈夫」というご報告をいただいています。 このオイルの特長は、皮脂構造に近似しているため、肌への浸透が非常によいこと、また加熱処理により雑菌等が混入しないため敏感肌にも安心して使える点にあります。もともとは、毛剃りの後の肌へのダメージを解消するために使われだしたそうですが、今ではフェイシャルは勿論のこと、ボディケア、ヘアケアから唇、ネイル・ケアまで広く使われるようになっています。 特に肌のトラブル(湿疹、乾せん、外傷)には定評があるようです。 また、夜寝る前にホホバオイルで地肌をマッサージし、朝シャンプーで洗い流す、ということを続けると、育毛や髪の傷みに効果的。次第に地肌と髪が健康になっていきます。 お値段はおそらく主な日本のホホバオイルよりも高めではないかと思いますが、その価値をお試しください。
A: エッセンシャルオイル(精油)のロットごとの成分表は、こちらからダウンロードできます。 その他の精油については、国際ナチュラルセラピー協会(INTA)にてご提供しております。 メディカルアロマが注目されてきた昨今、成分表提供の必要性を強く感じ、サプライヤーの協力により実現しました。できればすべてを無料提供したいのですが、成分分析及びその翻訳には多大なコストがかかっております。その分を精油価格に上乗せすることは避けたかったのです。 そこで、INTA国際ナチュラルセラピー協会講座受講生の学習用資料として分析表提供をしている次第です。
A: キャリアオイルは、25度以下での保存が理想的です。夏場でもクーラーが効いてる部屋なら放置しても大丈夫ですし、酸化しにくいホホバやマカダミアなら常温保存でも問題ないでしょう。しかし、EFAオイルなど酸化しやすいものは冷蔵庫に入れたほうが安心です。 酸化したら、明らかに「酸化臭」がします。(保存しておいた天ぷら油が酸化したのと同じような匂いです) 特に、E-ConceptionのキャリアオイルはROEを入れていますので、酸化しやすいEFAオイルを除けば、滅多なことでは酸化しません。 酸化臭がどんなものか少量のオイルを実験的に酸化させてみて確認するのもいい方法です。 未開封での販売期限はラベルに記載されていますが、開封後使用できる期限は、保存方法、使用頻度によるので、一概に「○ヶ月は大丈夫!」という具合にはお答えできません。 オイルも食べ物とまったく同じと考えて頂ければと思うのです。たとえば、バターや植物油だって古くなれば酸化しますし、残り物のスープやカレーにカビが生えたり臭くなったりした経験は誰にでもあるでしょう。そういうときは賞味期限がいつかという以前に、目で見たり、臭いかいだり、ちょっと食べてみたりして、判断していますよね? それと同じように、ご使用になる方々が五感を活用してご判断いただきたいと考えています。
A: セントジョーンズワートの浸出油は赤色をしていることがあります。葉の縁に含まれるハイペリシンという成分が浸出油を赤く発色させ、それが抗うつ作用などの有効成分であると信じられてきました。しかし、実際には、ハイペリシンはごく微量しか浸出されず、その他の成分が赤い色の根源となっています。 抗うつ、抗ウイルス作用などを発揮するのは、ハイペリシンとともにハイパフォリンという物質です。 E-Conceptionのセントジョーンズワートオイルは、アルコールを媒体に有効成分を抽出されたのちに植物油に浸出させる二段階方式をとることで、ハイパフォリンの抽出率を高めました。 ハイパフォリンは深緑色をしているため、赤茶色をしたハイペリシンと混ざると、茶・青・緑が交じり合った濁りのある深い色になります。 セントジョーンズワートオイルの品質は、必ずしも色では判断できないのですね。
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