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- Frequent Asked Questions- 《アロマテラピー/ビギナー編(3)》 (つづき)
A: たしかにエッセンシャルオイル(精油)の種類や使用法によっては、スキントラブル(皮膚刺激)を起こす可能性があります。特に、柑橘系のオイルや、ユーカリ、バジル、シナモン、クローブ等、注意が必要です。 なぜアロマバスでスキントラブルが起こるのかというと、油と水の仲が悪いことが原因です。エッセンシャルオイル(精油)は油に似た性質を持っており、お風呂のお湯には溶けず、エッセンシャルオイル(精油)同志がくっつきあおうとします。「類は友を呼ぶ」ではありませんが、お湯とは合わないエッセンシャルオイル(精油)の成分は肌の脂分と引き合います。その結果、お湯の表面に集まったエッセンシャルオイル(精油)がそのまま肌につく、という状態が起きます。 いくつかのエッセンシャルオイル(精油)は非常に強い成分を含みますので、直接肌につけるのは好ましくありません。エッセンシャルオイル(精油)を直接お風呂に滴下する場合には、前もってパッチテスト(1%濃度で肌の敏感で目立たないところに少量つけて12時間放置し反応をみる)をしておいた方がよいでしょう。 こうしたスキントラブルを防ぐためには、エッセンシャルオイル(精油)をキャリアオイルに希釈して、それをお風呂にいれればエッセンシャルオイル(精油)の成分が直に肌につくことは避けられます。ただし、キャリアオイルと混ぜただけでは、水分と油分は分離してしまうので、エッセンシャルオイル(精油)の成分はお湯によく混ざりませんし、あとあと浴槽の掃除が大変。そこで、水と油をくっつける働きのある溶媒(乳化剤)を混ぜると、エッセンシャルオイル(精油)の分子がお湯にきれいに混ざって、理想的なアロマバスになります。 溶媒は、手近なものでは、牛乳やヨーグルト等でもいいですが、完全には乳化しません。 卵黄、生クリームはかなりの乳化力があるようです。E-Conception で扱っている「アロマバスベース」を利用すると理想的なアロマバスになります。お湯に完全に溶ける上、浴槽もヌルヌルしないので、あとあと掃除も楽です。 アロマバスベース 6mlに、キャリアオイル5ml、エッセンシャルオイル(精油)20滴の配合がオススメ。これに自然塩を混ぜれば「アロマバス・ソルト」の出来上がり。塩は血液の流れをよくし、身体をあたためてくれます。 尚、よく本などで、塩とエッセンシャルオイル(精油)のみを混ぜた「アロマバス・ソルト」のレシピを見かけますが、塩は仲の悪い水と油を仲介してくれませんので、スキントラブルを起こす可能性があります。ご注意ください。
A: 症例としては、Q16でも説明したように、もっとも分かりやすいのが肌のトラブルです。人によっては特定のエッセンシャルオイル(精油)に反応し、痒み、痛み、腫れ、かぶれ等を起こす場合があります。これを避けるためには、パッチテストで反応を確認してからマッサージ等に利用した方がよいでしょう。 その他、エッセンシャルオイル(精油)によるトラブルといえば、毒性のある成分が引き起こす急性の症状(痙攣、発作、幻覚など)と、慢性の副作用(肝臓、腎臓への負担や、ホルモンバランスをこわす等)が挙げられます。 急性のトラブルに関しては、誤まって大量に内服でもしない限り、まず起こりません。「エッセンシャルオイル(精油)の安全性ガイド」によれば、いずれの事故例(子供が多い)も「多量に経口摂取した場合」にのみ起こっています。これが神話となって「○○オイルは危険」という過剰反応気味の情報が敷延しているわけですが、濃度を守ってマッサージ等外用している分には、こういった急性症状が起こることはないでしょう。 やや不安なのが、慢性の副作用的疾患。これについては研究データが出揃っていないこともあり、様々な説が出まわり、混乱させられます。 アロマセラピストの間でも「植物から採れたものなんだから、安全なはず(・・なんてこと、あるわけないんですけど)」とする人から、「どんなエッセンシャルオイル(精油)にもリスクは付きまとう」とする完全リスク回避派の人までいろいろで、その人の経験とポリシーによってリスクの基準が異なっていたりするのが現状です。原則的には、急性の副作用が起きやすい精油の濃度と使用頻度に気をつけること、長期的に継続使用しないこと、を肝に銘じておけば心配はないでしょう。 我々素人ホームユーザーとしては、リスク情報も知った上で、自分の身体と相談しながら使用していけばいいと思います。 通常入手可能なエッセンシャルオイル(精油)はそのほとんどが適量(濃度2.5%以下)で外用に使用している限り、問題を起こすような危険なオイルではありません。為念、 E-Conception で提供しているオイル、そして一般的に普及しているオイルのうち、特に注意が必要なものを次に挙げておきます。
妊娠中避けるべきオイルについては、Q19にて解説します。
A: 妊娠中のアロマテラピーについては、プロのアロマセラピストの間でもいまだに論議が重ねられているそうです。特に、妊娠初期のエッセンシャルオイル(精油)使用については、「流産のもと」とみなした完全否定派のセラピストもいるようです。 しかし、実際のところ流産の原因がエッセンシャルオイル(精油)使用であったかどうかまでを明らかに解明した例はまずないでしょう。流産を望んだ女性が多量のエッセンシャルオイル(精油)を内服して起きた事故(というか意図的なのでしょうけど)は報告されていますが、「本人は発作を起こしたが、胎児は無事だった」といったケースもあって、流産とアロマとの関連性は完全に立証しかねるようです。 個人的には、アロマテラピーのおかげでつわりや出産が楽になったケースもあるわけですから、大事なのは使い方であって、頭ごなしに否定するのもどうかと思います。一般的なアドバイスとしては、①濃度を1%まで落として使うこと ②通経作用・神経毒性のあるオイルは避けること、③妊娠初期は精油の使用を避けること(万一なにか起きたとき、自分を責めたくないですよね) です。 それでも、不安な方はエッセンシャルオイル(精油)は一切避けた方がよいでしょうし、不安ながらも使ってみたい方は専門家にご相談されることをお勧めします。 次に妊娠中避けるべきエッセンシャルオイルを列挙します。 セージ、マスタード、フェンネル、バジル、カンファー、ササフラス、ミルラ(没薬)、ラベンダー(コットン)、オレガノ、タイム、ウィンターグリーン、バーチ、クローブ、シナモン 以下は「月経促進剤(通経剤)」として作用があるが、妊娠中(安定期以降)の使用には問題ないとされるオイルです。 シダーウッド、カモミール、キャラウェイ、クラリセージ、サイプレス、サンダルウッド、ジャスミン、ジュニパー、ラベンダー、マジョラム、ナツメグ、ローズ、ローズマリー 参考:ロバート・ティスランド氏によると、精油に女性ホルモン様作用のある成分を含まれていても、それを外用するだけで流産を引き起こすとは考えられない、とのこと。 ただし「スパニッシュ・セージ」だけは、胎児の変形リスクがあるので、妊娠中は使用を避けること、だそうです。 逆に、妊娠中に有効と思われるオイルを挙げておきます。 ペパーミント・ジンジャー(つわり緩和。ペパーミントは避けるべきエッセンシャルオイル(精油)に含まれることもありますが、香りをかぐ程度では問題ないようです)、ジャスミン・ラベンダー・クラリセージ等通経作用のあるオイル(お産を楽にする)、カレンデュラ(出産前から会陰をマッサージしておくと切開を避けられる) 帝塚山芳香療法研究会の方から伺ったお話しでは、「妻が妊娠中、様々なエッセンシャルオイル(精油)の香りをかがせてみたが、気持ち悪いと言って拒絶するオイルは、結果的に妊娠中避けるべきとされているオイルだった」とのことです。人間、危機管理は自然に出来るものなのですね。 ※福島の妊娠中のアロマ体験を綴った「人体実験記録(11)妊娠・出産編」、福島の著書『赤ちゃんからのナチュラルケア』もご参照ください。
A: 【エッセンシャルオイル(精油)の保存】 エッセンシャルオイル(精油)はしっかり蓋をしめ、日光、高温、湿気を避けて暗室に保存してください。一般家庭の中では、冷蔵庫の中が無難ですが、一部のオイルは冷蔵すると固まるのでちょっと不便。扉のついた棚の中にしまっておけば問題ないはずです。保存する容器は、紫外線を避ける茶色の「遮光瓶」が望ましいです。 日光、高温、湿気、空気を避ければ、100%ピュアのエッセンシャルオイル(精油)の場合、柑橘系オイル、モノテルペン類を多く含むオイルを除けば、数年でももつといわれています(一説には「条件さえよければモノによっては永遠に保存できる」とも)。 E-Conception が提供するエッセンシャルオイル(精油)には、ラベルに販売期限が記されています。(例:「EXP 09/2008」 -2008年9月まで) 一般に柑橘系オイルは寿命が短いため抽出後3年、他オイルはモノによって4~5年に設定されています。が、これは「品質が劣化しないことを証明できたか」という基準をもとに定められた期限であり、実はもっと長くもつものがほとんどです。特にサンダルウッド、パチューリなどベースノートのエッセンシャルオイル(精油)は、古くなるほどに熟成していくと言われるほどで、10年は大丈夫。万一、品質が劣化すれば、香りやパワーが落ちてきますので、官能的に判断できるそうです。 エッセンシャルオイル(精油)が酸化したかどうかを判定するのは難しいものですが、われわれ素人にも確認できる方法があります。最初に入手したときにガラスコップに数滴落とし、色や香り、味、動きなどを観察し記録しておきましょう。酸化が早いオイル(柑橘系オイル等)ならば2年ほど経過したときに同じように観察してみると、違いが判別できるでしょう。 また、ゴム製のスポイトをつけっぱなしにしておくのは避けましょう。ゴムを通して空気が出入りするため、オイルの寿命は短くなります。 柑橘系オイルについては品質劣化しやすいので、とくに期限に気をつけてください。「柑橘系オイルの寿命は半年」という説をよく聞きますが、これは抽出されてから皆さんのお手元に届くまでに、何重にも渡る卸や店頭で長いこと待たされるためです。 E-Conception のエッセンシャルオイル(精油)は製造メーカーから少量ずつ直に仕入れ、その場で小分けしてユーザーの皆さんにお届けしていますから、鮮度がとっても高いんです。柑橘系オイルでも皆さんのお手元に渡ってから1年は大丈夫でしょう。 多少期限を過ぎていても香りが不快でなければ、芳香浴用・家事用には使えます。が、肌につけるのは避けたほうがいいです。劣化した柑橘系オイルは皮膚刺激、光感作がより出やすくなるとも聞きます。 なお、柑橘系オイル以外で品質劣化しやすいエッセンシャルオイル(精油)としては、モノテルペン炭化水素の含有量が高い、ジュニパー、ゼラニウム、サイプレスなどがあります。劣化しやすいエッセンシャルオイル(精油)は蒸し暑くなる夏場だけでも冷蔵保存したほうが安心です。 ちなみに、古くなった柑橘系オイルの再利用法もあります。お掃除やお洗濯に利用するんですね。トイレに直接エッセンシャルオイル(精油)を滴下する、水にエッセンシャルオイル(精油)を数滴落としてから雑巾を絞る、洗濯洗剤と混ぜて洗濯機に入れるなどなど。エッセンシャルオイル(精油)ブレンドにしてボトルに入れ蓋をしないでトイレに置いておくと、芳香剤がわりにもなります。 【キャリアオイルの保存】 キャリアオイルの保存方法も基本的にはエッセンシャルオイル(精油)と同様で、日光、高温、湿気を避けることが大切です。ホホバオイル、スイートアーモンドオイル、マカダミアオイル等酸化しにくいオイルは保存状態がよければ2~3年持ちますが、ローズヒップオイルやイブニングプリムローズ(月見草)オイルなど必須脂肪酸含有量の高いEFAオイルは酸化しやすいので注意が必要です。しっかり蓋を閉めて、冷蔵庫内で保存し、早めに使い切るようにしてください。
ところで、「キャリアオイルが酸化した状態」を見極めるにはどうしたらよいのでしょう? 酸化したオイルは、ホコリ臭いというか、とにかく不快な匂いがします。油缶に保存しておいた天ぷら油の残りが酸化したときの匂いですね。 これ、一度実験されてみると一発で嗅ぎ分けられるようになります。遮光性のない透明瓶に少しだけキャリアオイルを入れて、蓋を開けたまま日当たりのいいところに1~2週間ほど置いてみてください。但し、ホホバオイル、マカダミアオイル等は酸化しにくいので、実験には適していません。私も酸化したグレープシードオイルの匂いを嗅いで学びました。 なお、未精製のキャリアオイルは冷蔵庫に保存すると、白濁して分離したような状態になるものがあります。これは、精製オイルのように精製過程で様々な栄養分が除去されていない証拠であり、品質に異常はありません。しばらく室温で放置してから振ると、成分が均一になります。長い間使用しないキャリアオイルは、冷凍庫での保存も可能です。 【アロマウォーターの保存】 同じく日光、高温、多湿を避けて保存してください。 E-Conception では2006年10月より保存剤なしのアロマウォーターを提供しております。夏場は冷蔵庫で保存し、開封後は3ヶ月以内に使い切ってください。化粧水として毎日使うような場合には、スプレー容器を利用し、蓋の開閉の頻度を出来るだけ減らしてください。
A: 同じエッセンシャルオイル(精油)を長期間使い続けることは、お勧めしません。日常的な利用法においては、継続使用していると次第に香りが感じられなくなったり、効果がなくなってくるので判断できるはずです。 神経毒性などのあるエッセンシャルオイル(精油)を、高い濃度で何ヶ月も継続使用していると、慢性的なトラブル(肝臓疲労、ホルモンバランスを崩すなど)につながるおそれもあります。 また、たとえ微量であっても同じエッセンシャルオイル(精油)ばかりを毎日のように使っていると、それが体内に蓄積され、ある時から急にアレルギー反応を起こすこともあります。 自分が期待する効果のありそうなエッセンシャルオイル(精油)やブレンドを複数見つけて、長くても2週間を目安に変えていきましょう。 また特定の治療目的で同じブレンドを使って長期にわたってトリートメントする場合には、精油を使ったアロママッサージは毎日行わないほうがいいでしょう。エッセンシャルオイル(精油)を加える日と加えない日を交互にしたり、2週間継続したら2週間「お休み期間」をおくなど、メリハリをつけて、様子をみながら使用してください。
A: 赤ちゃん・幼児へのエッセンシャルオイル(精油)使用については完全否定派のアロマセラピストもいるようですが、使用法を選べば有用です。 芳香浴(お部屋に香りを拡散する)は赤ちゃん時代(生後2~3ヶ月)から使えますが、あまり長いこと継続しないでください(15分を目安に)。 ベビーマッサージは親子のスキンシップを高め、赤ちゃんの成長を促進するとも言われ、実際やって楽しいものです。が、毎日のベビーマッサージにはエッセンシャルオイル(精油)は必要ないと思います。良質のキャリアオイル(ホホバオイル、スイートアーモンドオイル、マカダミアオイルなど)をお使いください。 ただし、生後1ヶ月未満の赤ちゃんにはエッセンシャルオイルは使わないでください。赤ちゃんと一緒に暮らす家族がアロママッサージ等をするときは、必ず赤ちゃんがいる部屋とは別の部屋で行ってください。また、エッセンシャルオイル(精油)を使った直後には、赤ちゃんに触れないようにご注意ください。アロマセラピーを使う必要がある場合には、精油のかわりにアロマウォーターを活用しましょう。 赤ちゃんや子供はさまざまな病気や怪我を通して、生きていくために必要な免疫を身体にこしらえている過程にあります。ですから、なんでもすぐにエッセンシャルオイル(精油)を持ち出して解決してしまうのも、どんなもんかなと思います。たとえば、蚊にさされた時とか、多少風邪気味くらいなら放っておいて自然治癒させたほうがいいと思います。 それも程度次第で、あまりにも沢山の蚊にさされ痒がって眠れない時や、咳や熱で苦しんでいる時には、エッセンシャルオイル(精油)を加えた処方をしてあげてもいいでしょう。また、エッセンシャルオイル(精油)を上手に使えば、免疫力をサポートしてあげることもできます。 マイルドで刺激や毒性のないエッセンシャルオイル(精油)を選んでください。ラベンダー、カモミール、ティートリー、ローズウッド、サンダルウッド、マンダリン、マートル、タンジェリン、ネロリなどは比較的安心して使えるエッセンシャルオイル(精油)です。 エッセンシャルオイル(精油)の量は控えめに。濃度は1%未満で十分です。赤ちゃん、子供は、大人の比ではないほどにアロマセラピーがよく効く傾向があります。タイミングをつかんで、上手に利用してあげてください。 ★我が家のアロマ実験を綴った「アロマセラピー実験記録 育児編」、福島の著書『赤ちゃんからのナチュラルケア』もご参照ください。
A: まず、エッセンシャルオイル(精油)の種類によって粘度がだいぶ違うことをご理解ください。 ローズやジャスミンのアブソリュート、ミルラやフランキンセンス等の樹脂系オイルは、もともと粘性が高いため、エッセンシャルオイル(精油)が瓶の中で移動するのに時間がかかるのです。手で温めてから瓶を傾けると、落ちてきやすくなります。 ホーリーフやカモミールローマンなどは粘性が低いので、ドロッパーから落ちてきやすいです。いきなり180度ひっくり返さずに、90度から少しずつ傾けて調整しながら滴下してください。 また、ドロッパーのデザインによる特徴(クセ)もあります。 E-Conception で2008年以前に利用していた帽子型のキャップ&ドロッパーは、90度から少しずつ傾けていくと、うまく滴下できます。2008年より切り替えたスリムなドロッパーでは、いきなり180度逆さにした方が、きれいに一滴ずつ落ちてきます。 新ドロッパーでは、瓶を斜めに傾けていると、ドロッパーの真ん中ではなく、端にたまったオイルがイッキに落ちてきてしまって、いわゆる「ダブル・ドロップ(2倍量のオイルが一度に滴れる)」現象が起きることがあります。が、以前の帽子型ドロッパーでは「ダブル・ドロップ」のような滴下の仕方をするのがふつうです。1滴の量は、ドロッパーや精油の種類によっても若干の差がありますが、便宜上1ミリ=20滴と計算していただいて問題ありません。 もう1点、ご注意いただきたいのは、ドロッパーの管状部分に気泡による詰まりがないかどうか確認して欲しいということです。ドロッパーの性質として(欠点とも言えますが)、エッセンシャルオイル(精油)が伝ってくる管状部分に空気とエッセンシャルオイル(精油)が交じり合って入ってしまうことがあります。こうなってしまうと、エッセンシャルオイル(精油)は空気部分に引っ掛かり、なかなか落ちてきてくれません。解決策としては、瓶ごとトントンと叩いてみること、あるいは管に空気をフッと吹き掛けてみること、です。管部分の詰まりがなくなれば、自然とエッセンシャルオイル(精油)だけが管を通って出てきてくれます。 エッセンシャルオイル(精油)の瓶は、振らないでください。適切な角度に傾けて、じっと待っていれば、自然とポタッポタッと落ちてきます。上下に振ってしまうと、落ちてきた滴数が確認しづらくなりますし、1滴の量もまちまちで、かえって滴下しにくくなります。
A: 本当にエッセンシャルオイル(精油)の価格はメーカーごとに大きな違いがあって、混乱させられますね。ド素人だった私がこの世界に立ち入り、 E-Conception ブランドを立ち上げる間に分かってきた内情をお話しましょう。 エッセンシャルオイル(精油)にはグレードがあり、その品質はピンキリ。同じ名称のエッセンシャルオイルであっても栽培地で取引されている原価にはモノによって大きな開きがあります。その価格差はどこから来ているか?といえば、やっぱり栽培や抽出時にどれだけ手と時間をかけ、丹精こめているか、が大きいのでしょう。たとえば、地酒やワインの価格に大きな開きがあることを考えていただければ、ご理解いただけると思います。あまり量が採れなくて、希少価値のあるオイルは高くなります。その意味では、一般的にいって、高いエッセンシャルオイル(精油)ほど品質がいいという傾向はあるでしょう。 最近格安なエッセンシャルオイルが出回るようになってきたようです。それらは、セカンド・ディスティル(ダブル・ディスティル)といって、二度目の蒸留によって抽出されたものだったり、ときには成分調整のために人工的な操作が加えられていることもありえます。これでも香料としては十分使えますが、治療用オイルとはいえません。 ただ、人工的なもの、グレードの低い精油も価値がないわけではないんです。私も最初は人工的に加工されたフレグランスオイルからこの世界に入りました。アロマの世界に興味をもった人が、安くて馴染みやすい香りから試していくのは、導入としてはいいことだと思います。また、家事などに気軽に使える価格帯のものが入手できれば、生活全体がうるおいますよね。 しかし、グレードの低い精油では治療的効果は薄い傾向はあります。成分構成の違いも影響しますが、やはり植物のエネルギーが違うんですね。また、私たちは日常生活のなかで、そういうグレードの低い、あるいは人工調整された香りに慣らされていますから、ほとんどの人がニセモノのほうをホンモノだと認識するようになってしまっています。最高グレードのエッセンシャルオイルのにおいが不快に感じられる、といったこともあると思います。はじめてエッセンシャルオイルに触れる方は、ぜひとも第一印象だけで判断しないで、長い時間をかけて付き合ってみてください。 そして、ホンモノのエッセンシャルオイルを使うとき、心身がどう反応するか?を、よく観察していただければ、その違いを実感されることと思います。 でも、エッセンシャルオイル(精油)の価格を決めているのはグレードによる原価だけではありません。そのブランドが払う努力にかかるコスト(品質管理費や人件費、保証や認可の申請費等)。品質管理のための大掛かりな分析機械を導入したら、それだけで億という金額が飛びます。それを使えるプロの分析者を雇う費用も大変なものでしょう。各ブランドはそのブランドの威信にかけて品質判断、品質管理にコストをかけていますから、そこにブランドバリュー(付加価値)があるわけです。 また、広告費と店舗維持費の負担も大きいはずです。有名メーカーになると、お店への卸値は6掛けなどと言われます。つまり、定価の半額近くが、販売しているお店の粗利になるわけです。それでも、お店では大もうけしているわけでもありません。お店を維持するには費用がかかりますし、たとえば食品のように山積みが一日で完売する、といった性質の商品ではありませんから、店舗経営も大変です。また、日本の広告宣伝費は非常に高い。全国版の雑誌にカラー1頁の広告を入れたら何百万円という莫大な費用がかかるのです。そういうコストもエッセンシャルオイル(精油)の価格に影響しているわけです。 ちなみに、 E-Conception ブランドがプロ仕様の高品質オイルでありながら、この値段で提供できるのは、店舗維持費も広告費もいらないインターネット販売であることが大きいです。 このように、エッセンシャルオイル(精油)が栽培・抽出されてから、皆さんのお手元に届くまでに、あらゆる過程であらゆるコストがかかっていて、その結果が店頭価格になっているわけです。そう考えていくと、皆さんが支払う価格のうち、純粋な品質による価格差というのは大した割合を占めていないのではないか?という気もしますね。 でもまあ、品質がうんぬんといっても、結局のところユーザーレベルでは、そのエッセンシャルオイル(精油)が好きかどうか、なんですよね。「香りが好き」「なんかピンと来る」「なぜかよく効く」といった主観的実感が大事なのだと思います。好きなエッセンシャルオイル(精油)が安いなら、それに越したことはありません。高いエッセンシャルオイル(精油)は確かに品質の面でより信頼がおけるという傾向はありますが、自分に合うかどうかとは別問題。エッセンシャルオイル(精油)は直観を大事にして選んでいただければと思います。
A: 初心者の頃は使い終わった遮光瓶を捨てるのがどうにも勿体なく感じられて、いろいろ再利用のための工夫をしたものです。経験的にいって、エッセンシャルオイル(精油)が入っていた遮光瓶はがんばって洗っても匂いが完全に落ちることはありません。入っていたエッセンシャルオイル(精油)を一部利用したブレンドを作って、もう一度使ったあとは捨てる、というのが再利用の限界かと思います。 キャリアオイルが入っていた瓶については、重曹を振り入れてお湯で洗浄すれば、まあ使える程度には落ちます。瓶の口は狭いのでブラシなどは入りませんから、振り洗いするだけ。それから、鍋に熱湯を沸かして煮沸消毒。中の水滴が消えるまで乾燥するんですが、これが長いこと時間かかる(^^;)。煮沸消毒の代わりに、アルコールを入れて振り洗いしてもいいでしょうが、中のアルコールが飛ぶまで待たねばならないのは同じこと(水滴よりはアルコールのほうが早く蒸発してくれますが)。 いろんな経緯を経た末、あまりケチケチせずに、その都度新しいものを使ってもいいんじゃないかと思うようになりました。遮光瓶はそんなに高いものではないし、ガラスですからゴミに出してもリサイクルしてもらえますしね。 ※地域によっては遮光瓶は再利用されず、不燃物扱いになることもあるそうです。処分の際は、お住まいの地域の役所にご確認ください。
A: たしかにホホバオイルは固まりやすいですが、ホホバオイルに限らず、キャリアオイルは一定温度まで下がると固化します。凝固点はキャリアオイルの種類によって異なりますが、ホホバオイルは冷蔵庫内の温度で固化しますので、冬場など室内でも固まってしまうことがあります。 このように凝固点が高いことが、ホホバオイルは厳密には「オイル」ではなく、「ワックス」と呼ばれている所以です。ワックスなので加熱しても変質しないというベネフィットがあります。 その他、冷蔵すると固まりやすいのは、マカダミアオイル、アボカドオイル、エミューオイルなどがありますが、これらはワックスではありません。 固化したオイルは温度をあげれば元に戻りますし、品質にはなんら影響ありません。少量だったら手で瓶を握って暖めているうちに液体に戻ってくるでしょう。ボトルごとの場合は、低めの温度で湯煎するか、冬場はストーブの前に置いておく、など工夫してみてください。 冬場は固まりやすく不便なので、10ミリくらいの遮光瓶に使う分ずつ小分けしておくと便利です。 また、オイルは固化させて保存したほうが長持ちします。長期間使う予定がないオイルは、使う分だけを小分けして、あとは冷凍庫に保存することもできます。必要なときに自然解凍してください。冷凍-解凍を頻繁に繰り返さなければ、オイルの品質に影響はありません。
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