★シアバターとココアバターの特徴
ココアバター
・・・チョコレートに含まれるココア豆から抽出される、酸化しにくい脂肪分。エモリエントとして化粧品によく含まれ、肌にも早く浸透します。ココアバターで作られたクリームは最初の数日は液状になりがちですが、その後クリーミーな状態になります。
ココアバターはニキビを促進させる働きがあるので、脂性肌の方、ニキビができがちな方は他のベジタブルオイルやワックスに10%未満の低濃度に保つことをオススメします。
シアバター
・・・アフリカのカリテという木になるアーモンドのような小さな実から抽出される脂肪分。皮膚を軟化させるエモリエント効果があり、脂っこくない。アボガドオイルのように、良質のヒーリング効果のあるトリテルペン類に代表されるサポニン化しにくい物質が多く含まれます。また、抗硬化物質として知られるスティグマステロールも含まれます。このことから、アフリカで伝統的に、筋肉痛、リウマチ、火傷、外傷用の軟膏代わりにシアバターが活用されてきた理由がうかがわれます。
シアバターは局所的に血行を促進するともいわれ、細胞への酸素供給を増加させ、老廃物の代謝を促進します。また、シアバター中の天然酸化防止剤であるBアミリンは酸化を防止します。ヒーリング効果のあるアラントインという物質も含まれ、ベータカロチン等の様々なカロチン物質も含まれます。別の研究ではシアバターは老化肌の弾力性を高め、シワを減らすのに効果的とも言われます。このため、シアバターは、乾燥肌、皮膚炎、日焼け、火傷、外傷、肌の炎症、妊娠線の防止にも役立ちます。シアバターを使って作られたクリームは、大変心地よい使い心地です。シアバターは酸化を防ぐために冷蔵庫内で保存することをオススメします。
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