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ハッピー・エネルギーの「輪」(3)

~ E-Conceptionの現状とこれから ~


改めて、アロマの不思議と自己発見


アロマセラピーと付き合い出してから早6年が経過したわけですが、奥が深くていまだに足抜けできません(^^;)。精油と付き合う中で、いろんな発見がありました。今までにもエッセイ「アロマ物語」のなかで折に触れて書いてきましたが、今回は「私がアロマを学んできた方法」「私のブレンドの作り方」をご紹介しながら、私とアロマとの関わりについてお話をしたいと思います。

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自由奔放、自己流アロマ


私がアロマセラピーを学んだ方法は、おそらく日本でお勉強されている方々とはかなり違うんじゃないかと思います。現地の学校のコースも受講はしましたが、あくまで基本的な知識を仕入れてきただけで、あとはほとんどが自己流です。最初は本や資料を片っ端から読みあさり、書いてあることを実践していきました。「本に書いてあるとーり」と思えるものと、「本に書いてあることもアテにならないぞ」と思えることがありました。

よくもわるくも、私は教科書や講座などを盲信することが出来ないタチでして、自分なりに実験して結果を見るまで納得できません。そういうわけで、「絶対にやってはならない」とされるアロマの掟をわざわざ破り、めちゃくちゃな実験をどんどんやってしまいます(もちろん自己責任です)。光感作実験だとか、直付け実験だとか、内服量の限度実験だとか、「実験記録」には恥ずかしくて書けない実験も(^^;)。おかげでイタイ目にも遭ってますけど、「何故やってはならないのか」は体験的によく知っています。

またサプライヤーとして精油を扱うことによって、自然と経験的に積み上げられた知識もあります。たとえばプラスティック容器の素材種類によって、どういう反応をするか?(プラスティックでも安全に精油を保存できる素材もある)とか、保存温度・場所による品質・香りの変化だとか。誤って1リットルのペパーミントオイルを頭からかぶってしまったこともあるくらいで(←絶対に真似しないでください、大変なことになること保証します)。そういった実体験の中から知り得た、数値にならない感覚的な知識もあります。

もちろん「アロマの部屋」を支えてくださったお客さん、アロマ仲間のみなさんから教えていただいたことも数知れません。専門知識を授けてくれた先輩各位、また質問メールで鋭いツッコミを入れてくださる初心者の方々。読者のみなさんがいなかったら、こんなに効率的に勉強できなかっただろうと思います。

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もうひとつ、私のアロマ観に大きな影響を与えてくれたのは、いつもお世話になっているサプライヤー。特にエッセンシャルオイルを卸してもらっているメイン・サプライヤーの代表は、オーストラリアのアロマセラピー界の第一人者と言われる人なのです。彼は、イギリス系のホリスティック・アロマセラピーが主流であるオーストラリアで、フランス系のメディカル・アロマセラピーを積極的に推進しています。化学的な知識・データに裏付けされた解説には説得力がありますが、かといって、データを偏重するわけではなく、香りのセンスがまたまた抜群なのです。たくさんの種類の精油を駆使し、絶妙のバランスで滴下して、すばらしい香りのブレンドをダイナミックに作り上げてしまいます。

彼が調合しているところを見ていると、教科書に書かれている「正しいブレンド方法」なんてのが、いかに「おままごとレベル」に過ぎないかを思い知らされます。たとえば、ブレンドファクターというものは、初心者向けに分かりやすく作られた「ものさし」なのですね。「ものさし」は誰が計っても結果がひとつに収斂されますから、初心者にとっては失敗のないブレンド作りができるでしょう。そういう意味での利用価値はありますが、なんでも杓子定規にやったものがベストだとは限らないでしょう。精油と付き合っているうちに自然と掴めてくるバランスの取り方がありますし、またその状況、症状、人によってもベストなブレンドは違うはず。
とはいっても、彼のような天才的なセンスは後天的に習得できるものかどうか、かなり疑問があります。そうなると、我々凡人としてはいつまでたっても「ものさし」に頼らざるを得ない、という結論になりがちです。

でも、私はそこで諦めて「ものさし」に頼りたくなかった。というより、教科書的な「正しい方法」にはどうも納得がいかなかったんですね。初心者の頃は「ものさし」を使って勘を養うことは大事かもしれませんが、ずっと「ものさし」に頼っていたら、数値では割り切れない自然の不思議が拾い切れなくなります。天才的なセンスはないかもしれないけど、私なりに納得のいくブレンド方法を探してみたかった。アロマセラピーっていうのは、もっとファジーでアーティスティックでセンシティブなものじゃないかって気がしたので。

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ミラクル・ブレンド?!の作り方


じゃあ、私のブレンド方法はどういうものか?というと、ほとんど言葉にならないのですね。無理やり言葉にするなら、こんな感じ。

    ブレンド探しは自分探し
    心を澄ませて、自分の中からのメッセージに耳を傾けよう
    自分の心の奥底には、小さな神様が住んでいて、その神様が答えを教えてくれる
    ツライときも、疲れたときも、困ったときも、
    心を澄ませば、必ずその神聖な声が聞こえてくる
    すると、ほら
    自然と手が動き出して、必要な精油を選んでくれる
    選ばれた精油の香りをひとつひとつ確認すると
    自分がどれだけその精油を必要としていたかに、改めて気付かされる
    うんと必要としているものと、まあまあ必要としているもの、その必要度が自然に分かってくる
    その必要度に応じて、1滴1滴、遮光瓶に滴下していく
    この自然のエネルギーが私を癒してくれることに感謝しながら・・・

なーんて感じになります。いつもうまくいくとは限らないけど、うまく出来たときはめっちゃんこ効きます。私の場合、マッサージは大抵夜寝る前に夫にやってもらうのですが、このブレンドがスコーンとうまく出来た日の翌朝は、ツキモノが落ちたみたいにスカーッとした気分なのです。「昨日のブレンド、よく効いたから、また今日も使っちゃお」なんて具合に手を抜くと、なぜか効きません。タイミングってものがあるのですね。だから、本当は使う直前に使う分だけブレンドするのが一番なんだと思います。

ちなみに、これが出来るようになるためには、ある程度の基本的知識・経験は必要だと思います。どの精油にどんな成分が含まれていて、どんな作用が期待できるのか。また、その精油の香りや今までの経験から言える自分との相性などなど。それらデータのインプットが既にあるから、精油選びが自然に出来るのでしょう。こういう知識・データがゼロだったとしたら、いくら「自分の心に住んでる神様の声」を聞いても答えは出てこないでしょう。

これって一種の精神統一だと思うのですが、病気やケガで症状がひどい場合には、こんな悠長なことやってる余裕はありませんね。てっとり早く、おなじみの精油を使って、おなじみのブレンドをチャッチャと作ってしまうことだってあります。概して、肉体的な不快症状を改善することが目的の場合には、データに忠実に、高めの濃度で作っておけば、まず間違いない結果が出るようです。原因が心に入り組んでいればいるほど、「神様の声」が役立つように思います。

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さて、このブレンド方法には致命的な欠点があります。それは、自分自身にしか適用できないこと。誰だって他人の心の中まで入りこむことは出来ませんから。他人に処方するアロマセラピストの方たちにとっては、ブレンドファクターやOリングテストなど、何がしかの「ものさし」が必要になって当然です。だって短時間のうちに今会ったばかりの人に合うブレンドを勘だけで作れちゃったら、それはもう、アロマセラピストじゃなくて、エスパーですもんね(^^;)。

私は施術師ではありませんが、家族のためにブレンドを作ったり、友達にプレゼントすることはあります。遠く離れた友人に送るときは、判断材料がないので仕方なく「エスパー方式(^^;)」、要するに、その人のことを考えながらテキトーに勘で作っていくしかありません。でもこれも、「効きますよーに」と念じて作ると、結果が違うような気はしますが…、完璧とは言えません。

本人が目の前にいる時に使う方法は、単なるエスパー方式とは違って、「カウンセリング方式」とでも言いましょうか(^^;)。まずは出来るだけたくさんの種類の精油を並べて、片っ端から香りをかいでもらい、その感想を詳しく聞いていきます。その中で「これ、ダメ!」といきなり拒絶する精油と、「すごーく好き!」と気に入ってくれた精油については、「どうしてそう感じるのかなあ」ってことを、時間をかけて聞いていきます。
すると、出てくる出てくる。ローズの匂いがダメなのは、昔彼氏からもらった「別れの手紙」にバラの匂いがしたからだ!とか。サンダルウッドの匂いが落ち着くのは、おばあちゃんが亡くなって仏壇の前でお線香焚いて手を合わせた時のことを思い出すからだ、とか。香りって過去の記憶と密接に繋がっているといいますが、本当ですね。その場ではすぐに答えが出ないこともあるけど、ゆっくり時間をかけておしゃべりします。

その答えらしきものが出てくると、その時点でご本人はもうリラックスしちゃっているんですね。マッサージする前に既に癒されている、アロマセラピーの目的のほとんどが達成されている。そして、そのダメだった精油と好きな精油を合わせてブレンドを作ります。すると、その人の改善したい症状が何であれ、なんか不思議と効いちゃうみたいなのです。

このケースでは、ご本人は深刻な肩凝りに悩んでいました。自分用に肩凝りオイルを作るならユーカリとかローズマリーとかウィンターグリーンとかを濃い目にブレンドすると思うのですが、この時はそういうわけでローズとサンダルウッドでマッサージブレンドを低い濃度で作ったのですね。そしたら、翌日「昨日のオイル効いたよ、肩凝り治っちゃった」というので、これには私もビックリしました。

このやり方は時間をかけて真面目にやると、とても効果があるようです。うまくすると過去のトラウマまでお掃除できちゃいそう。でも、めっちゃ時間がかかるのが難だし、ある程度の知り合いじゃないとリラックスしておしゃべり出来ないかもしれませんね。だから、お客さんからお金をいただいて施術するプロの方にはあんまり向いていないと思います。

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ともあれ、私がこれまでの体験で学んだことは、「自分の心と向き合って、対話しながらブレンドを探していけば、ミラクルのような結果が出る」という事実。また、他人への処方であっても、その方がご自分の心と向き合うお手伝いさえ出来れば、同じ効果が期待できるんだな、ということです。

私にとってのアロマは、家族の健康管理のための常備薬でもあり、美しくなるためのお化粧品の素でもあり、そしてまた、自己探検、自己発見のツールでもあります。健康管理や美容に関しては、ある程度「これとこれ使ったらこれに効いた!」という「1+1=2」みたいな単純構図で捉えてもいいのかもしれませんが、「自己発見ツール」としてのアロマとなると、なかなか単純には割り切れないものがあります。

そういう次第で、最近は「実験記録」にアロマのレシピを紹介しにくくなっています。相変わらず毎日のように精油とはお付き合いしているものの、それをそのままHPに紹介しても価値がないだろうなあ、と思ってしまうんですね。科学やデータだけでは解明不可能な、アロマの不思議。それを伝えるには、こうして紙面を割いて怪しげな言葉を紡んでいくしかなさそうです。

つづく・・・


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