設立以来、みなさんのご支援のおかげでグングン成長してきたE-Conception。そろそろ成長の方向性を転換していく時期にあるようです。今までは１本の幹がひたすら空に向ってまっすぐ伸びてきたところ、今後は横にも枝葉を伸ばして広げていこう、ということです。
この営みから生まれ、そしてみなさんとのインタラクションによって更に大きく広がってきたハッピー・エネルギーを、これまでとは形を変えて社会に還元していきます。
ハッピー・エネルギーの社会還元・第一弾は、販売代理店制度の導入です。
この発想の背景にあるのは、増えつづけるご注文に私一人では対処できなくなってきた、という「どーしょーもない現状」があります。今では夫に製造・梱包作業は一任していますけど、メールの対応だけでもギリギリいっぱいという感じ。製造については現地の人を雇って教育すれば強化していけますが、メールでのお客さん対応についてはどうしたものか。
会社の規模を単に大きくしていくだけでは、そこでたまたま雇われた人がマニュアルどおりに作業をこなすだけになりがちです。いくら会社へのロイヤリティを高めよう、志気を高めようと、社内教育に尽力しても、社長自らが朝から晩まで仕事している個人企業の丁寧さ、熱心さを維持することは難しいでしょう。
特にE-Conceptionにとって、Face to faceの接客、そしてアロマ仲間との情報交換は、成長の大きなカギでした。みなさんがくださるメール１本１本によって、ここまで育てられてきたわけです。これがE-Conceptionの存在価値の根幹だと思うので、この部分を損ねるような発展のさせ方にはどうしても抵抗がありました。
そこで思いついたのが、販売代理店制度でした。
考えてみると、E-Conceptionのお客さんたちは、私と波長が合うステキな方が多いんです。だからこそ、E-Conceptionファンになっていただけたのでしょう。また、仕事能力的にも優秀な方もたくさんいらっしゃいます。そういう方たちが、資金も在庫スペースも用意することなく、簡単にオンラインショップを立ち上げて、E-Conceptionの商品を通信販売してくれたら…、と考えました。つまり、E-Conceptionのような個人のお店が複数生まれていくことによって、今までどおり密度の濃いお客さんとのやりとりを継続しながら、個人企業の暖かさと柔らかさを維持しながら、成長していこう、ということです。
今でもE-Conceptionを扱ってくださっている代理店さんはありますが、ほとんどがバーチャルショップではなく、実際の店舗販売です。店舗販売も勿論ありがたいのですが、今回のこの構想ではインターネットで販売してくださるお店が必要なのですね。
また、実際の店舗を経営されている代理店さんもすべての商品を在庫に抱えているお店はありません。２００種類をこえる商品数ですから、すべて揃えようとしたら大変な投資が必要ですよね。また、客注が入るたびにオーストラリアから送っていたのでは、時間がかかりすぎるという問題もありました。
そこで、まずは日本に発送拠点を設立。要するに、ここにいけばE-Conceptionの商品はぜんぶ在庫にあるよ、という場所を日本国内に作るわけです。発送拠点があれば、E-Conceptionの販売代理店さんからの客注に応じて短時間で国内発送できます。こうすれば、商品の在庫を抱える資金的、スペース的余裕のない方でもインターネット通信販売という形で気軽にビジネスを始めることができるんじゃないか？と考えたわけです。インターネット環境さえあれば、そしてやる気さえあれば、どなたにも挑戦できることですよね。
ところで、この構想を思いつくキッカケになったのは「忙し過ぎる」という現状があるわけですが、もともとの目的はまったく別のところにあります。それは、私がE-Conceptionを通じて培ってきたこと、学んできたこと、得られたものを代理店制度という形で、社会還元したいということ。販売代理店になるみなさんに、この活動をとおして、自信つけてもらいたい、生きがい感じる仕事をしていただきたいんですね。
「なにかやってみたいけど・・・」というところで、今ひとつ自信がなくて空回りしてしまう方たちをお見受けします。能力や条件や環境は十分あるのに、自信がいまいちなくて立ち止まっている人たち。自信さえあれば、なんだって出来るのに。
そういう方たちに「わたしだってやればできる！」という事実を実感してもらいたい。私だってズブの素人（しかもビンボー）から始めたわけですから、そんな夢を実現してくれる人が、一人でも増えたらいいなあって。「あなたにもできるんだって」ということを、実体験してもらいたい、自信をつけてもらいたいんです。
まあ、私ごときが僭越なのかもしれませんが、気持ちとしては「恩返し」のつもりです。私なりのハッピー体験をもっと多くの人に広げていきたい。
まがりなりにも私なりの方法でここまで来ることが出来ましたので、これからは私のノウハウや体験を、皆さんに提供していこう。会社や組織に縛られることなく、個人の個性と工夫で「自己実現」を果していただこう。
そのためには、ひとつの作業を「分業する」という発想ではなく、それぞれが主人公になって活躍していただかなくては。大きな組織の歯車になるんじゃなくて、ご自分なりの世界をご自分の力でご自分の形に仕上げていっていただきたい。パートのおばさん的お手伝いじゃなくて、オーナーになっていただくわけです。
販売代理店さんを通して、E-Conception本家のハッピー・エネルギーを２倍にも３倍にも膨らませて、みなさんにお届けしていただけるでしょう。
ハッピー・エネルギーの輪！ これが販売代理店構想のコンセプトです。
今のところ３名の元E-Conceptionファンの方が販売代理店として準備中。そのうち、Aromatic Gardenさんはカラリング専門エージェントとして６月からデビューしまして、予想以上の反響をいただいています。発送拠点さんは７月に研修のため来豪。みなさん、やる気満々で、張り切っていらっしゃいます。
これから活躍されるE-Conception販売代理店を、是非暖かく見守ってください。まだ始まったばかりで、至らぬ点もあるかと思いますが、叱咤激励よろしくお願いいたします。
実は、もうひとつ、販売代理店制度を導入した理由があります。それは、私自身が別の「やるべきこと」を見つけてしまったこと(^^;)。通信販売とはまったく関係ないのですが、関係ないようでいて底辺では繋がっている、そういう仕事です。これを思いついたときは「これが私のミッションだ！」と、どうしょーもなくピーンと来てしまったのです。しかし、これを遂行するためには、通販における私の仕事量を減らしていかないと…。
何度もしつこく言ってるように、E-Conceptionの目標は「みなさんにハッピーをお届けすること」です。たしかに口先だけじゃなくて、本当に商品を受け取り、使ってくださった方たちがハッピーになっていただいている確率はかなり高いと思います。その点は自負しています(^^;)。ただ、通販だけではとても救いきれないほどの厳しい現実が、やっぱりあるのですね。そんなノーテンキに「ハッピー」なんて言える状況じゃない人たちだって、たくさんいる。
生きていくってのは、大変なことです。人と人が集まれば、なにがしかの軋轢が生じ、不快な出来事も起こります。その上、昨今のように景気が低迷し、失業が増え、生活そのものが厳しくなってくれば、さらに心への負担も大きくなります。日本を離れて久しいので、私の実感は甘いのでしょうが、話に聞くだけでも日本人のストレス度はどんどん増大していっているような感じがします。
長年APLaCというホームページを開いてきたおかげで、お勤めを辞めたりしてオーストラリアに渡ってきた日本の方々によくお会いします。みなさん事情はそれぞれですが、悩んだり苦しんだり迷ったり自信を無くしたりした挙句、オーストラリア行きを決意された方が非常に多い。考えてみれば私だって、日本でそういう状況にあってオーストラリアにやってきたわけですから、みなさんのお気持ちは想像できます。で、とりあえず、語学留学したり、ワーキングホリデーしたり、観光滞在したりするわけですね。私もかつて、そうしたように。
でも、ホントのところの目的が「心に元気を取り戻したい」「自信をつけたい」「自分らしい生き方を見つけたい」「自分を見つめなおしたい」といった抽象的なことにある場合が、ほとんどじゃないかって気がします。もちろん、英語を学んでも、ワーホリしても、観光滞在しても、貴重な体験に出会えますし、実りは必ずあるでしょう。でも、そーゆーことなら、最初からみなさんが求めるものにガチっと合致するものを提供できないか？と考えたわけです。
「マインド スクール」－－言ってみれば、「心の保養の場」でしょうか。日本の環境を一旦離れて、自然の中でリラックスした生活をしていただく。その中で、自分を知る、自信をつける、ハッピーになるためのノウハウやツールを提供していく。もっとも、こういうのって他人がいくら頑張っても、モノにできるかどうかは、本人次第でしかないのですが。
ヘンな話ですが、昨年末に引っ越してきたブリスベン郊外のこの家の住所は「School of Arts Road」といいます。でも、アートスクールなんか何処にもないんですよ。なんでまた、そんな名前なのかな？と思ったら、私がそのスクール、作ることになっていたみたい(^^;)。
私はたぶん、Positive なものを最初から持って生まれてきたんだろうと思います。子供の頃を振り返っても、そうとしか思えないエピソードがいろいろとあります。言い方を変えれば、ノーテンキさですね。つまり、生まれながらにして「ハッピーになりやすい体質」なんです。これを社会還元していくことが「私がやるべきこと」なんだろうなあって。私ごときがおこがましいのかもしれませんが、私に出来ることから気負わずに無理なく始めていけばいいのだと思います。その過程では、いろいろ試行錯誤することになるでしょうけど。
私からみなさんに伝授できることとして、たとえば…。
ちょっと考え方を変えるだけで、人生うんとラクになるんですよね。ほんのちょっとの発想の転換。たとえば、自分がハッピーかどうかは、「主観」なので、どんな境遇にいても「わたしはハッピーだ」と確信できれば、ハッピーなのです。ついついネガティブに考えてしまいがちな人は、その転換方法を習得することができるはず、と思います。
それから、答えを他人に求めてはいけないこと。答えはいつも自分の中にあるのですから。他人やモノに求めると、依存症になります。その自分の中の神聖な答えの引出し方、これを覚えてもらえれば、人生楽勝なんですね(^^;)。あとは、その神聖な声のいうとおりに、歩んでいくだけのことですから。
こういうことは体系だてて教科書にしてもダメで、その人に合った方法、その人にわかりやすい、取り入れやすい方法がそれぞれにあるのだろうと思うんです。それをここに滞在してもらいながら見つけて、自己発見して、自然のエネルギーを吸収して、元気になっていってもらう。そんな場を作ろうと考えているわけです。
そのツールとして、アロマやクレイや手作り化粧品なども使えるだろうなって思っています。たぶん、グループカウンセリングを応用したり、瞑想を取りいれることでも、成功率が高まるような気がします。占いを使ったカウンセリングができる先生にもご協力いただく予定です。生活に必要な最低限の「サバイバル英語」も必須科目かな。その他、庭いじり、お風呂、散歩、料理、海水浴、スポーツ、ボランティア活動などなど、なにげない営みから生まれる気付きもあるでしょう。・・・なんて具合に、いろいろ考えをめぐらせています。
「ハッピー・エネルギーの輪」はE-Conceptionを通じて確実に広がっていますが、それをより直接的、効果的に行える場を作りたいんですね。
まだ頭の中の構想状態なので、どうやって実現させていけばいいのか皆目検討もつかないのですが、そのうち道は開けてくるでしょう。
Where there is a will, there is a way.
2002年06月10日：福島麻紀子
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