【参考:知り合いの美容師さんから聞いた話】
「髪のトラブルの原因のほとんどは、シャンプーの仕方で解決できます。まず、市販のシャンプーは刺激が強すぎます。植物系のシャンプーを選び、これを水で2~3倍に希釈して使ってください。濡れ髪にシャンプーをつけたら、時間をかけて指先で地肌をよく擦って汚れをとります。髪の汚れは比較的簡単に落ちますが、地肌の汚れは油分なのでしつこく残ります。シャンプーが泡立ちにくい時は、地肌が汚れている証拠ですので、二度洗いします。
その後、髪の先を手で持って地肌で叩くようにしながら、よーくすすぎます。ほとんどの人がすすぎが足りないために、髪に負担をかけています。普段の倍くらいの時間をかけて、完璧にすすいでください。
すすぎをしっかりしていれば、リンスもコンディショナーも毎日する必要はありません。リンスやコンディショナーを使う場合には、これもしっかりすすいでください。リンスやコンディショナーを髪に残しておいた方が髪によいと勘違いしている人がいますが、それは間違いです。髪に残ったリンスやコンディショナーの成分が髪を傷めてしまうのです。
また、髪を洗いすぎると抜け毛のもと、という説がありますが、逆に髪を不潔にしていると抜け毛になりやすいのです。一日一度はシャンプーしましょう。」
→この美容師さんの指示どおりにシャンプーするようになってから、確かに髪は格段に健康になったようです。「しっかりすすぐ」というのがポイントみたいです。
【仕入先代表の説】
困ったことに上記と異なる違う見解を聞いてしまった。よりにもよって、オーストラリアのアロマセラピー第一人者としてグル的存在でもある卸先の代表からである。彼の説は次のとおり。
「シャンプー洗髪は出来るだけしない方がいい。シャンプーすると髪の自然なPHバランスが崩れるからだ。日常の汚れならばシャワーついでにお湯で流すだけで十分。僕なんかもう1ヶ月もシャンプー洗髪していない(けど見た目は別に不潔でもない)。髪が慣れるまではあぶらっこくギトギトなりがちだけど、そういう時は髪にクレイパックするといい。どうしても洗髪したい時は、カスティリア石鹸のようなマイルドなものを使うように。」
というわけで、私はどちらの説が正しいのが知りたいばかりに、今度は「シャンプー洗髪しない」実験に挑んだ。3日めくらいで頭皮が痒くなってくるので、クレイパックをする(水に溶いたクレイペーストを髪と地肌に塗って15分ほど放置してからお湯で洗い流す)。すると、カユミは落ち着くが、若干クレイの粉が髪に残っているのか、キシキシしてくる。クレイパック後2日が限界点。さすがに洗髪したくなった。
しばらくぶりに洗髪すると、カスティリア石鹸でも十分に泡立って、ものすごくキレイに落ちたような気がするから不思議。ふつう、汚れがひどければ泡立ちにくいはずなのに。髪も頭皮も刺激のない静かな日々に慣れてしまったので、ちょっと石鹸がやってきただけで大袈裟に反応したのだろうか? とにかく久々の洗髪はとてもスッキリした気分だった。
その後、洗髪しなくても済むように、クレイバスを利用する方法を編み出した。ちょうどクレイバスソルト作りに懲りたおしていたので、クレイパック代りに、クレイバスの中で髪をお湯洗いする。おまけに頭ごとお風呂につかれば、クレイバスの効力が頭皮まで適用されるはずだ。クレイバスの中のクレイがどこまで効いたのかは分からないが、確かにカユミもギトギトも起こらず無事に過せる。
そんなこんなで工夫しているうちに、1ヶ月とはいかないまでも、1週間は洗髪しなくても済むようになった。確かに髪は傷みにくくなっているし、抜け毛も減ったと思う。週イチシャンプーに慣れるまでに2ヶ月近くかかったが、慣れてしまえばこっちの方が髪にも地肌にもいいことは間違いないと確信している。
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