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◆ 自然な仕上がりのファンデーション
市販のファンデーションにもクレイが入っていることがあります。ずいぶん前のことですが、「手作りファンデが出来る!」と思い、クレイ・ファンデーション作りに挑戦したことがあります。ジェルとオイルを基材に、クレイで色調整したのですが、残念ながら実用化には無理がありました(^^;)。二酸化チタンが手に入れば、日焼け止め効果のあるファンデも作れるだろうなあ、と漠然と考えていました。
あるキッカケで二酸化チタンなどのファンデーションの原料が意外にも安く手に入ることが分かりました。基材を工夫することで、パウダリーファンデ、クリームファンデ、リキッドファンデがお好み次第で出来あがります。材料費も安価、作り方も簡単。
ルースパウダー(パウダリーファンデーション)
ふんわり自然に仕上がるルースパウダー。手作りコスメ初心者にもオススメの単純レシピです。リキッドファンデかクリームなどを下地にすると落ち着きがよくなりますが、そのままでも使用可。コットンに少しなじませて、肌にのせて軽く押さえます。紫外線防止効果もあるので、真夏でも安心。
材料:
- 二酸化チタンと酸化亜鉛 各小さじ1杯
- 酸化鉄イエロー(タルク入) 小さじ1杯(約5g)
- 酸化鉄レッド(タルク入) 小さじ1/4杯(約1g)
- その他のピグメント (お好みで、色調整に)
- タルク、コーンスターチ 大さじ1~5杯(10~50g)
- グリセリン 2ml
- 天然保存剤(GSE) 1ml
- 精油(ホホバオイル3%入) お好みで、約5滴
作り方:
- 二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄をよく混ぜ合わせます(チャック付のビニール袋にいれて、手でよく揉みます)。
- 天然保存剤とグリセリンを加えてよくすり混ぜます。ダマになることがありますが、根気よくもみつぶします。
- タルク、クレイや、カラーピグメントを少しずつ加えて、色を調整します。
手作りのヒント:酸化鉄とタルクだけでも肌色は作れますが、その他カラー・ピグメントを使って、お好みの色に調整できます。
- 酸化鉄はプレーンのまま使うと、ほーんの少しだけ加えればいいのですが、それだと家庭では計量できないほどの微量になってしまうため、当店ではタルクで5倍に薄めたタイプをご用意しました。
- グリーン色を加えると、肌のトーン調整になって仕上がりが自然に白っぽくなります。「マイカパールグリーン」がオススメ。
- ピグメントの代わりにクレイで色を調整してもいいです。
- クレイは汗を吸収してくれるので、夏場向き。冬は乾燥しがちになるかもしれないので、白みはタルクで調整したほうがよさそうです。
- マイカを加えると、パールっぽい輝きが出ます。タルクの5分の1ほどをマイカに置きかえると自然な輝きが出ます。
- 酸化鉄レッドの代わりに、あるいはオプションとして「マイカ コッパーブラウン」を利用してもいいです。
- 酸化鉄イエローの代わりに、あるいはオプションとして「マイカ アンバーゴールド」を利用してもいいです。
- グリセリン、保存剤は、長期保存を考えないなら、加えなくてもいいです。
- そのままだとちょっと酸化鉄の匂い(サビっぽい感じ)が気になったりもするので、私はホホバオイルに希釈した精油を加えています。
- 見た目「ちょっと白っぽすぎるんじゃないか」という程度で、お肌にのせたとき丁度いい感じになります。ホホバオイルなどを手の甲につけて、粉を少し塗りこんで色確認します。
- ご用意した二酸化チタンには紫外線防止効果があります。
- 二酸化チタンは反射するタイプのサンスクリーンなので、量が多いと白光りします。紫外線を吸収するタイプの酸化亜鉛を混ぜることで、より自然な仕上りの効果的なサンスクリーンを作ることができます。
リキッドファンデ
ついに市販品に見劣りしない立派なリキッドファンデを完成させました! ちょっと手間はかかりますが、かけただけのことはある、と満足しています。材料費は概算で600円くらい。
材料:
- 水(アロマウォーターでも可)小さじ2杯
- ホホバオイル 小さじ1杯
- リキッド・エマルジョン(アロマバスベース) 小さじ 1杯
- グリセリン 小さじ 1/4杯
- 新保存剤TGR 1滴
- 上記のルースパウダー 大さじ1杯(約10g)
- 精油 お好みで数滴
作り方:
- 二酸化チタン、酸化鉄、タルク、カラーピグメントをよく混ぜ合わせて、お好みの色のルースパウダーを作っておきます。
- 上記のピグメントをホホバオイルに少しずつ加えて、よく混ぜます。
- ここにリキッド・エマルジョン(アロマバスベース)を加えて、よく混ぜます。
- 水(アロマウォーター)を少しずつ加えて、完全に溶けるまでよく混ぜます。
- 最後にお好みで、保存剤、精油などを加えます。
作り方のヒント:
水分を加えると、リキッドファンデ状になります。ミネラルウォーターを加える場合には天然防腐剤(GSE)を多めに加えたほうがいいでしょう。アロマウォーターで代用すると、香りもよく、防腐剤なしでも比較的長持ちします。
しっとりした感じがお好みならば、オイル分を増やしてもいいです。
プレストファンデ
コンパクトケースにきれいにおさまるよう、プレスト(押し込んだ)タイプのファンデーションです。オイルベース、アルコールベースの2種類作ることができます。材料費は概算で250円前後です。
【オイルベース】
材料:
- ルースファンデーションの粉 小さじ2杯
- ホホバオイル 小さじ 1/2杯
- 新保存剤TGR 1滴
- 精油 お好みで。原液のままでは強すぎるので、ホホバオイルに希釈したものを利用します。
作り方:
- チェック付きビニール袋にルースファンデーションを入れ、ホホバオイルとTGRを加えます。
- パウダーにオイルが均一になじむまで、指の腹でよくもみ混ぜます。
- ビニール袋の中身をコンパクトケースに移し、上からラップをかけて、手でケースに押し込みます。
【アルコールベース】
材料:
- ルースファンデーションの粉 小さじ2杯
- ホホバオイル 小さじ 1/2杯
- 無水エタノール 小さじ 1杯
- 新保存剤TGR 1滴
- 精油 お好みで。原液のままでは強すぎるので、ホホバオイルに希釈したものを利用します。
作り方:
- チェック付きビニール袋にルースファンデーションを入れ、ホホバオイルとTGRを加えます。
- パウダーにオイルが均一になじむまで、指の腹でよくもみ混ぜます。
- 無水エタノールを加え、よく混ぜます。
- コンパクトケースに流しいれます。無水アルコールが揮発するのを待って、ふたをします。
※アルコールベースのプレストファンデは固めで粉づきが悪い傾向があります。パウダー感を高めるにはホホバオイルの量を減らしてください。ただし、オイル分が少ないと落としたときに割れやすくなります。
日焼け止めクリーム
サンスクリーン効果のある下地クリーム。シンプルな「日焼け止めクリーム」でもあります。
クリームから手作りしたい方は、こちらをご参照ください。ここではちょっとズルして(^^;)、自然素材でできた「クリームベース」を利用しちゃいます。とっても簡単。
材料:
- クリームベース 30g
- ホホバオイル 小さじ2杯(10ml)
- 二酸化チタン 小さじ1/2杯
- 酸化亜鉛 小さじ1/2杯
- その他ピグメントをお好みで
ルースパウダーをそのまま混ぜてもいいです。
最初に二酸化チタンと酸化亜鉛をホホバオイルに溶かします。すこーしずつ加えてながら、よく混ぜ込みます。粉が完全に溶けて乳液状になったら、クリームベースを加えて、また混ぜ込みます。クリームベースは2~3回に分けて加えると扱いやすいでしょう。オイルが分離するようだったら、クリームベースを多めに加えて調整してください。
手作りコスメ講座☆応用編 自然素材で日焼け止めクリームをつくっちゃおう!
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