アトピーインタビュー:(2) 医者嫌い、クスリ嫌い
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●アトピーが出始めた頃は、どんな生活をしていらしたのですか?
★平日は、以前勤めていた二つの会社でアルバイトをし、週末は山三昧の生活でした。登山や登攀(岩登り)を習っていて、毎週末、仲間と山や岩場に出かけてキャンプしてました。特に雪山が好きだったのですが、98年の12月を最後に、しばらく体調を治すために休憩し始めましたが、その「お休み」が数年も続くとは思っていませんでした。
山に行かなくなっても体力が有り余ってますから、夜よくライブハウスに出かけて遊んでいました(^^;)。
友人がセミプロのバンドをやっていたので、「気分転換に見にきたら?」と声を掛けてくれたんです。お酒も本当はよくないんですが、ライブハウスでよく飲みました。
アレルギー性皮膚炎なんて、すぐに治るだろうと思っていたのです。
●ところが、ずいぶん時間がかかってしまったのですね。
アトピー症状に対して、どんな対処をしましたか?
★元々医者嫌い薬嫌いなので、あまり大したことはしていないのです。
それでも症状が辛いのですよ。身体の中から、マグマが湧き上がってくるような避けがたい痒さは、かなりシンドイです。
辛いので、友人知人に紹介してもらった医者にだけ行きました。
で、昔ながらのくさ~~い塗り薬や、我慢できないときのためにステロイド、抗アレルギー剤の投薬など、、。
食事療法を中心にしている医者にも行きました。私の場合、症状が改善しないので段々と食べるものが減るんです。この調子だと食べるものがなくなる、これはマズイのでは、と思ったころ、そのお医者さんが「ココで治らないなら、何処に行ってもダメだよ」と言うのですね。
それを聞いて、”あ、やめよ~”って思いました。大抵の患者さんは、それを聞いて絶望したり、「それなら、がんばって先生のところに通います」と考えるのでしょうが、その言葉は脅迫のように受け取れてしまったのです。。(^^;)
●たしかに。体力が弱って、判断力が弱まっている人にとっては、一種のマインド・コントロールになってしまうおそれもありますね。
★その先生も研究されて自信があったのでしょう。もし、「僕はこれ以上は出来ない。手に負えない」、「だけど、ここでできることを一緒に頑張りますか?」と言われていたら違っていたかもしれませんが、そこに行くのはやめました。
その頃は、顔にもアトピーが出たり、あっちこっちにアトピーが出ては少し治まるというのを、ほぼ全身で繰り返していました。
面白いことに、全身が一度に酷くなることはなかったです。どこかが酷いと、他のどこかは軽いんですよね。拷問みたいですが(^^;)、死なないための身体のバランスみたいでした。
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