ウィムーンの布ナプキンを愛用して6年。はじめて布ナプキンに出会ったときの新鮮な感動・感激は過去のものとなりましたが、それでも毎月の生理が楽しみなことに変わりはありません。布ナプキンへの愛着はどんどん深まり、まるで自分の体の一部のように感じられる今日この頃。生理時の不快感も、次第に次第に改善し、布ナプキンに出会う前では考えられないほどになりました。
私は初潮の頃から経血量が多いほうでした。生理中は腰痛、腹痛も激しく、学校や会社を休むことも頻繁にあったほど。鎮痛剤を飲んでも夜中に痛みで目が覚め、布団の中でのたうち回ったり。頼みの薬もすぐに効かなくなるので、市販の鎮痛剤を次から次へと買い替えていました。おまけに、かぶれ、かゆみも出やすく、もう生理は文字通り最悪の「ブルーデー」でした。
いくら「女性性を肯定しなさい」と言われても、あんな不快な日々が人生の4分の1も存在していたら、オンナに生まれてきたことを恨むしかないです(^^;)。「男だったら人生楽勝だったのに…」と何度も思ったものです。
それが布ナプキンに出会ってからというもの、かゆみ・かぶれからは解消されるわ、生理痛は軽くなるわ、経血過多も改善するわで、いいことだらけ。といっても速攻でメリットを実感できたのは、かゆみ・かぶれ問題だけで、あとは少しずつ変化していきました。
もっとも私は出産後から布ナプキンを使いはじめていますから、問題解消の原因が出産による体質変化にあることも考えられます。しかし、それにしても、これほどの劇変は出産だけではなかろう、と思うのですね。
ところで、かゆみ、かぶれが解消するのは、市販のペタペタするプラスティックとは違い、通気性のよいコットンを履いているということから納得がいきます。が、経血過多や生理痛が改善されるという現象は一体なんなんだ?という疑問があります。単なる思い込みか、偶然ではないのか?と。ところが、同じような証言をされている方々が沢山いるのです。
生理痛に関しては「痛みゼロとはいかないけれど、薬を飲まなくてもガマンできる程度に軽減した」というフィードバックが非常に多い。私の場合もそんな感じで、やはり腰のあたりに鈍痛は残るけれど、アロマセラピーのブレンドオイルでマッサージしておけば、日常過ごすのに支障はない程度になりました。
考えうる理由としては「市販の紙ナプキン・タンポンに含まれるダイオキシン等の有害物質が膣内から侵入し、子宮や卵巣に影響を与えていた。そういった有害物質と無縁になったことで子宮まわりが健康になった。」なーんてことも考えられます。
が、私が一番実感しているのは「精神的な解放感」。一言でいうと「生理が楽しみ」という、このポジティブな気持ち。だいたい生まれてこの方、「生理を歓迎する気持ち」なんか、これっぽっちも持ったことなかったですからね。それが「布ナプを使う・洗う楽しみ」に切り替わった。この気持ちの転換がカラダにも影響を与えて、痛みを和らげてくれているのではないか?と思うわけです。心とカラダは一体化しているものですから。
また、「経血量が減ったみたい」というフィードバックもよく聞きます。私も以前のように、異様な量が塊とともに排出されることはなくなったと感じています。確かに「サラっとした血」になりました。ただ、経血量が本当に減ったかどうかは判断しにくいところです。というのは、ウィムーンの布ナプキンは中の吸収体が非常に優秀なので、見た目以上にたくさんの経血が中に吸収されている、という可能性もあろうかと思うのです。
明らかに変わったなと思うのは、出血のしかたです。以前よりもメリハリがよくなったというか。初期のほうでイッキに排出し、後半はほーんの少しだけ、という状態。そして、生理期間が全体に短くなりました。この点を指摘される方もかなりいらっしゃいます。
この理由も明らかではありませんが、私の感覚では、布ナプキンは「出てくるものを自然に受け止めている」という感じがしています。
さてさて前置きが長くなりましたが、私の手持ちの布ナプキンのなかから、お気に入りをピックアップしてご紹介させていただきます。うれしそうで、ゴメンナサイ(^^;)。
1〜2日めの夜に活躍します。
赤いタータンチェックは見た目がおしゃれで、カバンの中に入れておいても、外に干してもハンカチみたいに見えるという嬉しいメリットがあります。
が、なにより私がこの赤いタータンが好きなのは、これ、単なるプリントではなく、1本1本違う色の糸を使って丹念に織り上げてあるんです。そのためか、経血が糸の合間を縫って染みこみやすく、中の吸収体までに到達するのが早いという特徴があります。
ウィムーンで漏れが生じるのは、羽を横に伝っていって起きる横漏れで、布地の表面が出てきた経血を吸収するまで保ちきれないときに起こります(瞬間にドバっと出た時とか)。これが赤いタータンだと、経血が布地の上に留まる時間が短いので、結果的に漏れにくいんですね。やさしく暖かくフィットしてくれます。
1〜3日めの昼間に活躍します。
このグリーンのタータンチェックは、布ナプ生活をはじめた頃からの初期メンバー。人気の色柄だったのですが、残念ながら途中で布地が入手できなくなり、販売中止の永久欠番になってしまったものです。
もう5年間も使いこんでいます。これだけ使いこむと、さすがに色落ちしますし、見た目はヨレヨレのボロ雑巾のようです(^^;)。でも、これが私の一番のお気に入り。ウィムーンは使いこむほどに生地がふわっと軽く柔らかくなり、吸収もよくなり、最高の使い心地になっていきます。柔軟性も高く、どんな下着をつけても自由自在に下着にフィットします。幅広タイプではないのに、横幅8センチのショーツをはいても違和感ないほどです。
メーカーではウィムーンの寿命について、「5年はもつ」と言っています。が、使いこんだ実感からして、「もしかして永久にもつのではなかろうか?」という気すらします。本当にどんどん快適になっていきますから。
「メリーさんの羊」も1枚おろしましたが、これもやがては、こんなふうにヨレヨレの快適になっていくのでしょう。しっかし、この羊たち、とぼけた顔しててカワイイですね。白い羊のなかに混じっている黒い羊。ちなみに Black Sheepというのは英語特有の表現で、家族や仲間うちでの「変わりもの」「はみだし者」の意。「ワタシのことじゃん」と嬉しくなるのはワタシだけ? (※ひつじ柄は既に永久欠番となりました。)
時々、ウィムーンの旧レギュラータイプ(横幅が狭いタイプ)を使い始めた方から「羽が下着を邪魔してシワがよる」といった不満が寄せられますが、1年間使いこんでみてください。全然違ってきますよ! とはいえ、「不満のある商品を1年も使え」というのも無理がありますので(^^;)、幅の広い「スリム」デザインに切り替えました。
3〜4日めに活躍します。
この頃になると、経血量がグッと減ってくるので、量と色の確認をしたくなるんですね。
ただし、経血がよく見えるということは、同時にシミが目立つということでもあります。特に生理の終りに近づくほどに、シミが残りやすくなります。最初は躍起になってシミ落としに精を出していましたが、だんだん気にならなくなるから不思議。日光かティートリーオイルでしっかり殺菌しておけば、多少のシミは気にする必要ないんです。
(※E-Conceptionでは、布ナプキン消毒用の精油ブレンド「ムーンウォッシュ」をご用意しています。)
私のシミ落とし法は超簡単。つけおきのあと、石けんで表面をゴシゴシしてから洗い流さないまま洗濯機に放りこむ。たったこれだけのことで、ほとんどのシミはキレイになります(上の写真を見てください、シミ目立たないでしょ?)。
最初、オーガニックは他の色柄に比べるとネル感触が少なく、表面が固くて、頑固で冷たい印象がありました。サッパリした肌ざわりなので暑い時期にはいいのですが、なんとなく物足りなさも感じます。が、これも使いこむうちに感触が変わってきました。やさしいナチュラルな感じが次第ににじみ出てきます。
特にオーガニックは、自然にフィットするようになるまでに時間がかかるような気がします。毎回愛用してあげてください。
4日目から最後まで。ほとんど経血は出ていないんだけど、時々色づく、程度の時に活躍します。
使用感が軽くてサッパリしているので、レギュラーからライトに切りかえることによって「これで今月ももう終りだな」という気持ちの切り替えになるんです。
吸収体は入っていませんが、防水シートはついていますので、突然のアクシデントにも耐えられます。「ペラペラなのでズレそうで不安」という方もいらっしゃいますが、経験上ズレたことは一度もありません。横幅調整できるダブルになったクリップもありがたいのですが、コットンの自然な摩擦力も大したものです。
私はこのライトをかなり長い期間使用します。経血が全然でなくなったあとも。オリモノ量が多いわけではないんですけどね。
なぜか?というと、生理が終わったあとも、布ナプについたオリモノをつけおいた水を植物にあげると、これまた植物が元気になるからです。我が家の植物たちのために、せっせと肥料を生成しているというわけ(^^;)。
また、「そろそろ生理かな〜?」という頃に、ライトをつけておくと、いつ来てもらっても安心。なので、3色1枚ずつ用意して、とっかえひっかえ使っています。
2003年から加わった新商品。ライトと同じジャージー素材で出来たレギュラータイプなので、当たりがサッパリしていて夏向けです。最初から馴染みがよく、また繰り返し洗っても表面の感触があまり変わらないのがメリットです。
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みなさんもウィムーンを使いこんで、「愛用の一枚」に育ててあげてくださいね。
福島麻紀子(2006年11月リライト)
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